アメコミヒーローものの実写映画は、ユニバース展開されてから最初のうちは、あまり真面目に追っていない自分でも結構楽しんでいた。今はもう全然分からない。ブレイドも単独作にして欲しかった。マハーシャラ・アリも好きなんで、他のヒーローの見せ場作るくらいなら彼を前面に出して欲しかったなあ、みたいな。
どうも自分はコミックのキャラや壮大なストーリーよりも、好きな役者さんを見たい気持ちのほうが強いのかもしれない。
とはいえ、好きな役者さんが出るのは嬉しい半面、演じるキャラクター以上のことができないイメージもある。むしろ特定のキャラクターに起用されることでパブリックイメージを固定してく感じというか、この俳優の売り込み方ってそうなんだ〜みたいなイヤらしさを見て取ってしまうが考えすぎだろうか。
ユニバースありきで「俳優の誰々が向こう3作品の出演に契約」とか、先に言われてハラハラドキドキできるか? ともなるし。
話が逸れてしまった。
作品じたいの出来は、いま思い返すとなんか途中から予算的な意味で悲鳴が上がってそうだなって感じはした。
スピード感は普通に速いなーって思った。でも足が速いキャラって他作品にも必ずいて特技が被るから、絵的に差別化図るの大変そう、映画にするならもっと間をあけないと飽きられそう、などと余計な心配がよぎる。
あとは観ながら「失われた大切なものは取り戻せないって主題とマルチバースの相性って正直どうなんだろう」とか考えていた。時間の速さと重さをいっぺんに感じさせようとしたら2時間強の映画じゃ描ききるのはちとキツそうだった。そういうのは小説のほうが得意なやつだろう。
それはそれとして、エズラ・ミラーで撮った分でちゃんと公開してくれて良かったと思っている。神経が過敏そうな感じがやっぱり好きだ。
映像作品は非日常として現実から切り離されて存在しているのだから、現実の犯罪からも切り離して受けとめたい。けど、人の気持ちはそんな簡単に割り切れるものではないだろうし、経済活動である以上難しいんだろうなとも思う。
この内容で他の役者さんだったら観たいと思っただろうか、と考えると、自分は否だけど。
グリンデルバルドもジョニデで続けて欲しかったなあ。
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