-1.0は衣装がなんかペラい印象を受けた。1954年のほうのヒロイン山根恵美子の佇まいや服の仕立てに品があってとても素敵で、その雰囲気を期待してしまった。彼女はええとこのお嬢さんだから比べても仕方ないんだけど。
事前の告知の監督どうこうは特に気にしていなかった。観る前は、アルキメデス〜くらい戦艦が出てきたら嬉しいな、ドラクエ(未プレイのため展開が早すぎてついて行けない)やルパン(ヒロインの声と脚本が苦手。最後の「いい女になれよ」がすごく気持ちわるい)のような“ビジネス”な感じだったら頑張って良い所を探そう、ただまあVFXが白組なら元は取れるだろう、ぐらいのささやかな期待感だったと思う。
むしろシン・ゴジラと白組で被ってるところに、見た目にどうやって差別化するのかなあと気になっていた。
観てみたらシンゴジとはだいぶ違ってた。
そもそも共有しているものが異なるんだから心配なかった。
シンゴジは震災と原発と停電の記憶を共有してる現代人狙い撃ちのお話で、それはそれで盛り上がれた。
-1.0は戦争の話だし、理不尽な暴力としての怪獣が見られた。
酒が入ると暴れ出す昭和のオヤジみたいな手のつけられなさというのか。
海上であの面構えのデカい生き物に追いかけられるところなんか、「こんなのと海で遭遇したくないわ」としみじみ思った。
熱線を吐く前の制御棒を思わせる背びれのギミックも好きだ。
ムビモンでどうやって再現すんの? と余計な気を回してしまう。
放射線がどうのというのはさほど意識せず、純粋に暴力と破壊を恐がることができた。
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