前作はおそらく地上波の再放送で一度見たことがあるがほとんど覚えていない。観測用の小型センサー? みたいなものが竜巻にたくさん巻き上げられていく場面だけ記憶がある。
1作目をおさらいするタイミングがないまま続編を観たがとても良かった。
知的なものと娯楽がうまい具合に噛み合っていたように感じた。
冒頭からかなりショッキングなことになっていて、あの国の人たちにとって竜巻がいかに恐怖の対象なのかを感じられた。と同時に、逃げきれない時にどう対処したらいいのか・何をしてはいけないのかを知ることもできる。
現代ならではだなと感じたのは、主人公と対立する動画配信チームが登場する点と、彼らの扱われ方。
彼らは竜巻に飛び込んで危険なパフォーマンスをするなどなかなかムチャな動画を撮るのだけれど、自業自得な顛末を迎えたりはしない。動画のキャッチコピーは「竜巻に近づくな」。その道のプロフェッショナル、視聴者にとってのヒーローとして描かれるのが印象的。
むしろ彼らの活躍を目の当たりにした主人公側の観測チームのほうが「自分達はこれでよかったんだろうか」と影響されていた。
清濁併せ呑むって意味での「大人になること」を受け入れずに信念を貫く人たちを肯定する、前向きな物語になっていたと思う。
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