現実あってこその虚構を描いている独特な映画だった。
現実のSNSで、ハリウッドスターがスタントダブルの方と並んで映る写真を目にする機会は多い。「こういう仕事がある」と認識して観ることになるのを、作り手も意識しているんだろうなと感じた。
加えて劇中では、コミコンの大ホール(ホールH)という単語が飛び交い、ヒロインの映画監督が撮っている恋愛アクション超大作は元ネタがハッキリ分かるもので、さらに既存の作品のタイトルを当てさせるクイズのような台詞まである。
映画好きな人が第四の壁に顔をめり込ませて観てくださいと言わんばかりなところが独特。
ジャンルはラブコメじゃないかと言いたくなるくらい序盤の展開がモダモダしてるんだけど、後半はたいへん派手に動きまわる。
アクションそのものは「あくまで娯楽として受けとって下さい」的な、いい意味でありえない場面の連続だった。
作中に登場する人物は主人公だけでなくみんな戦闘技術に長けているのも可笑しい。
荒唐無稽な見せ方のおかげで観ていてラクでよかった。
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