ためしに鑑賞済の作品から無理やり4つに別けてみた。ちなみに原作ゲームは一つもプレイしたことがない。映画だけ観ている。
【1】ゲームの世界観を映像化したもの
ダンジョンズ&ドラゴンズやモータルコンバット、名探偵ピカチュウ等々。
【2】観客がそのゲームで遊んだ記憶が重要になってくる作品
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーや、ドラゴンクエスト ユア・ストーリー等。
1と2に明確な境界線はないかもしれない。が、プレイ経験のない観客が置いてきぼりになる部分があったのでいちおう別けておく。
【3】特定のゲームが存在する前提で描かれる現実世界の話
レディ・プレイヤー1やグランツーリスモ、ピクセル等。
【4】我々の現実世界とゲームのキャラクターやモチーフが交わる作品
ソニック・ザ・ムービーやバトルシップはこれにあたるのではないだろうか。
映画のマイクラは【4】我々の現実世界とゲームのキャラクターやモチーフが交わる作品だろう。劇中世界のアイダホ州にはゲームの「マインクラフト」は存在しない。鉱山に隠されたポータルを通って異世界へ立ち入る。
異世界には立方体がベースとなった動植物が生息していて、人間たちが右往左往しながら道具や食べ物をこしらえて生き延びる。やってる事は原作ゲームと同じだが、関わり方にハッキリした境界線がある。
リアルの人物は体形が特徴的。しかもメインで動く男は2人ともに、髪・ヒゲがもじゃもじゃで、お腹が出ている(立方体との対比で丸いのかもしれない)。
彼らはいずれも不格好で、鮮やかなブルーの服を着たヒゲおじさん(小)は変な歌を唄ってるし、鮮やかなピンクの服を着たヒゲおじさん(大)は基本的に悲鳴要員であまり役に立たない。
壊したり作ったりすること=創造の楽しみを描きつつ、各登場人物が自らを作り変えていくストーリー仕立て。起承転結があるのはゲーム未プレイの人に優しい作りだなと感じた。
逆に、マイクラで遊んだことがある人にとっては、ストーリーがあることがノイズになってしまわないか、とも思った。
できればフィクションの映像作品もゲームも、現実と切り離して存在してくれたほうが嬉しい気がする。
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