2024-09-24

20240301 アーガイル

  割と最近まで映画監督のマシュー・ヴォーンとバレエ振付家のマシュー・ボーンを混同していた。映画館で『キングスマン』等の予告編だけは目にしていて、振り付けしながら映画も撮れるなんて凄いなあって……

 こういう時ボッチでよかったと思う。勘違いで人前で恥をかかずに済んだ。


 なにげにマシュー・ヴォーン監督作は一つも通ったことがなかった。

 SNSでファンアートをよく目にしていたからかもしれないが、なんとなく「女性ウケが良い」イメージがある。キャラデザと色彩が特徴的で頭に残りやすいビジュアルを作れる人なのかなあ、と。


 大人気スパイ小説の結末を書くのに煮詰まって旅に出た女性作家が、「小説の内容がリアル過ぎるから」という理由で本物の諜報機関に襲撃されてしまう、というお話。

 彼女の書いている物語は劇中でも映像になっているのだけど、スパイものに限らず、小説を読んでる最中は勢いで受け入れたが画づらにされると中々ヘンなことになってる瞬間があるのは納得だった。マオカラーで変な髪型でスパイとか、そのまま映像にしちゃダメなやつ(笑)。

 主人公の鈍くささが何やかやキュートだったし、彼女を守るサム・ロックウェルの大人の色気が堪能できたのもあって大変好ましく感じた。

 見た目やキャラの動きだけでなくアクションもたくさん観られてよかった。

 終盤の「アイススケート」の一連の動きが爽快で忘れられない。一体どんな競技なんだ、さすがにそれで行くのは無理があるだろ! って突っ込みたくなったけど、やりたい事は分かるしじっさい映像にされたら面白かった。このシークエンスだけで元がとれたと思う。


 クロスオーバー化されると追うのが面倒くさくなるので「単発で観てみたら楽しかった」のままでいて欲しい気もするが、今後どうなるんだろう。



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