去年はあまり映画館に行けなかった。記録を見直してみると比較的少ない。
その中でも特に気に入って複数回観た作品の一つが『マッドゴッド』で、2回目鑑賞時の予告で『カンフースタントマン』を知った。
私は80年代生まれでアクションスターといえばシュワちゃんの印象が強い。テレビで頻繁に再放送をやっていたからだ。香港アクション映画も再放送はされていたが、ジャッキー・チェンの主演作をちょっと見たことがある程度だった。
直撃したのは自分より一回り上の世代だろう。
ただサモ・ハン・キンポーだけは、たまたま学生時代に部活の先輩から「サモ・ハンに似ている」と言われていたため知っていた。
本作で動くサモ・ハンを初めて見た。
取り扱う題材が体を張ったアクションだから、差し挟まる映像がいちいちとんでもない。
ドキュメンタリーと聞くと証言をまとめて歴史を追う淡々とした映像ってイメージがあったのだけど、思っていたよりかなり緊張感があった。物理法則をいやでも意識させられる。
危険そのものを目で楽しむ感じで、映画というよりサーカスを見ている気分。
あと、これを「かっこいい」と言ってはいけないのかもしれないが、男が腹をくくる瞬間について語られている場面はグッときた。
その時代の泥臭く危険きわまりないやり方は無理だとしても、なんだかんだ体を張った映像は作られ続けるのだろう。
今の後継者たちが、未来では、全く新しい様相のアクションを生み出しているのかもしれない。
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