キービジュアルのとおり、全体的に「顔がいい」印象が強かった。
背広組を理想のエリートとして描く作品はそれより前にもあったのかもしれないが、自分が不勉強なため、シンゴジ以前・シンゴジ以後で見てしまう。
個人的には終始シン・ゴジラのイメージに引っ張られっぱなしだった。
しかしフロントラインのほうが清潔感は上に見えた。
スーツは常時ぱりっとしているし、ジャンパーを羽織っている人達だって無精ヒゲがむしろ絵的に映える。
劇中では悪者扱いだったマスコミ関係者の女性レポーターも綺麗なお姉さんだった。
マスコミ周辺のことで言えば、逆にネット、SNS、医療従事者の家族への偏見、医療機関へ直接凸をしていた人間のことはナレーションでしか分からず、顔が見えないことが徹底されていた。それで余計に作品全体を通して「顔がいい」という印象が強まったのかもしれない。
でも顔がいいだけではなかった。
当たり前だけどアクションシーンはないので、各々が仕事に徹する姿を淡々と見せられるのだけれど、変に盛り上げようとか泣かせようとかせずに(終盤ちょっとだけある)、芝居だけで間を持たせていたのが凄かった。
実際の出来事を基にしたというのもあるだろう、現場で実際に対応にあたった医療従事者の方々のイメージを良くしたい意図がとても伝わってくる作品だった。
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