女の子が夢みたいな世界でちょっと成長して、「戻りたいし、戻るのが当たり前だから日常に帰っていく」のと、男の子が一冊の本を読んで自分を顧みた上で「夢みたいな世界を提示されても自ら戻ることを選んで日常に帰る」の違いはあるものの。
映像は何か凄すぎてリアクションができないクオリティだった。一周まわって「ふーん」となってしまうような……生きてるうちにこんな光景見ちゃって良かったんだろうか。
前情報ナシでいきなり鑑賞したが、もし予告でその「ふーん」になっていたら観ていたかどうか分からない。
物語も淡々としている。
物語にできるのはここまで、と線引きされているような。
あっちの世界の風景はいくらでも創れるし見せてやれるよ、でも見せてやったところでお前が生きてるのはその現実なんだよ、と言われた気がした。(いや創って見せてやれるのが凄すぎるんだが)
ジブリ映画はいい表情したジジイとババアがたくさん出てくるところが好きだ。
なんだかんだ言って、現実のジジイとババアが可愛い世界なら帰って来たいと思えるのかもしれない。
宮崎駿監督が描くジジイとババアがこの先見られなくなるのは残念に思う。
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