実際には人を襲ったという話はなく、被害に遭ったのは薬のせいで死んでしまったクマだけなのだと、どこかの記事で読んだ。
〜〜から着想を得た、と言われてクマが出るとなればもう、インターネットに毒されてきた世代としてはウィキペディアの羆のページを脊髄反射で思い出す。人のほうにも犠牲者が出た痛ましい話を知りながら、「リミッターが外れたクマ」というシチュエーションを前にするとものすごく興奮してしまう。映像の中だけなら純粋な暴力行為がどこまでも許されると思っているフシがある。
こういうの大好き! という人にとっての大好きなもの詰め合わせだった。
明るい山中なのにとにかく恐い。森の中に一瞬姿が見えるだけで恐い。でも時々かわいい。地面に白い粉がブチ撒けられているのが見つかれば何処かに潜んでいるんじゃないかと不安になり、姿を現す前からもう恐い。突進してくるところなんか死を覚悟するくらい恐い。でも時々かわいい。恐いのが快感になる。何だろうこの気持ち。
ただ、前半の(これからクマに襲われるであろう)登場人物が出揃うまでのドラマパートは、まあまあ人数がいるので辛抱強く待たなきゃいけなかった。
この作品、時間の都合で初めて新宿のトーホーで観ることになった。ゴジラの頭が生えてる所だ。
あの辺はこわい所だと聞いていたから今までずっと足を踏み入れたことがなかった。
行ってみたらとても活気があり、思っていたより居心地がよかった。
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