自分はアンフェのケがある(なんていうか「だから女はダメなんだ」と結論づける性格傾向を自覚している)から、感情を噴き出さずに書けるかどうか。
アリかナシかで言えば、ナシだ。
予告をちょろっと見て、どピンク・ど派手な舞台のインパクトにやられて「ぜひ観たい」と思っていた。
予告に釣られて観てみたら、コメディっちゃコメディだけど、なんか騙された気分。下調べがおろそかだった自分が悪いんだけど。
まあ主演がマーゴット・ロビーだからもしかしたらソッチ系かもなあとは身構えていた。
実際その通りの展開になってしまい、最後まで観ていられず途中リタイアした。よってオチは知らない。
途中まで観て覚えているのはここまで。
神話でいうところの天界や黄泉の国のように、人間界と繋がり相互に作用しあう人形の世界がある前提。
毎日ハッピーに暮らしていた人形の一人に異変があらわれる。自身の変化を何とかしようと人間界へ乗り込んだ彼女は、人間界のトンデモナイ男社会を目の当たりにする。さらに彼女の異変は「心身の老いから精神的に不安定になっていた中年のオバサン」のせいだと分かる。
この騒動は双方の世界における男女のパワーバランスが崩れる事態を招き、どちらの世界もめちゃくちゃになっていく。
これ系の映像作品でたびたび取り上げられる「男のバカバカしい生態」みたいな描き方がものすごく苦手だ。
わざわざ映像にして「コイツら、変だよね」とやられて浮き彫りにしてやったぜ感を出されても、スゴイ発見だとはならないし感心もしない。映画ではなくヘタウマ系の絵柄のコミックエッセイでやれよと思う。
少なくとも私が好きな・尊敬する女性から思い浮かべる人達は、男性をこんな見方では扱わない。
途中で退席したのは映画の内容だけが理由ではない。
実は隣の席に上映からずいぶん遅れて入ってきたカップルがいて、鑑賞のしかたがアレ過ぎて嫌になってしまったのもある。
入場する時間は自由なので気にしないが、男性のほうがかなり具合が悪そうで、気が散って仕方なかった。
男性は何度も座りなおし、ハンディ扇風機を使って体を冷し(スイッチ入れるとLEDランプが点くタイプで気になる)、ビニール袋を抱えて今にも吐きそうな様子で身をかがめていた。
そこまでシンドイなら無理に観なくていいだろうに、と呆れてしまったが、隣の彼女はといえば映画に夢中で彼の様子などまるでお構いナシだった。
内容はいかにもマーゴット・ロビーが好きそうなやつだし、隣はそんなだしで、何かもう見ていられなかった。
着せ替え人形の話だからといって、間違っても女児の目に入らないよう祈るばかりだ。
バービーは不快だったとはいえ、世の多くの女性から見たら私のほうが人でなしだ。
共感能力がなく空気が読めず、そこら辺の同性のように女性どうしで連帯することもできず、他者を受容するとか、いわゆる母性? 利他的な行動をとれるという意味での女性らしさがカケラもない。
だから、何を言ったところで、私が毛嫌いしている女性のほうが価値が高いというか、正解だし、人としてマトモだと思う。
「だからお前はダメなんだ」と言われたら返す言葉もない。
そのへんは受け入れなきゃなあ、と思った。
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