2023-11-25

20231014 宇宙探索編集部

 UFO・オカルトブームが過ぎ去り廃れてしまった雑誌『宇宙探索』の編集長が、とある動画を知って「これは」となり、周囲の反対を押し切って現地取材へおもむくという話。ジャンルは何だろう。ロードムービーだろうか。

 なんでも鑑定団に地方の公民館とか市民文化センターみたいな所で開催する出張鑑定コーナーがあるけど、自信満々でエントリーして肝心の鑑定結果はお察し、ってパターンがちょいちょいある。この編集長からも似た空気を感じた。不器用だが純粋な男性といえば聞こえは良いんだろうけど、知っていることに偏りがある印象だし、自身の夢が絡むと途端に冷静さを失う。

 出版業界を知らない自分から見たら、雑誌の編集部、ましてや編集長なら、勉強はできて当たり前で、博識で、常に最新の情報を仕入れていて、取材でさまざまな人と接する機会があるから対人スキルもきっと凄くて……なんてイメージがある。
 作中の編集長は、何かいつもボソボソ喋ってて、暗い。普通の人と相容れない部分があり、コイツ何考えてんだかさっぱり分からん、みたいな。

 最後も(主に編集長だけが)「諦めなくて良かったぁ〜」となっていた。
 もうここまで来ると、いやアナタがそれで良いならもういいよ、これも多様性よね、と、観る側も諦めの境地にたどり着く(笑)。

 最後までこの人のことは理解できなかったし、彼も他者に歩み寄ることにはどこか疎いまま終わってしまったが、分かろうとしてもなかなか理解できない・簡単に真理には至ることができない、そういうものがそのままここに在るって意味であれば、まさしく目の前に宇宙があったなあ、と思えなくもなかった。

 話よりむしろ中国のローカルな風景を見ているほうが面白かった。
 都会からの鉄道での長距離移動に、地方都市、普通に人が暮らす町並み、田舎の風景、山に囲まれた絶景、秘境(?)まであって見応えがあった。



 土日のどこかで観るつもりで前売券にしたら、行こうとしていた吉祥寺の映画館はネット予約に前売券が使えなかった。
 それで当日早めに出ようとしたのに、こういう時に限って朝からいろいろ起きるもので、着いた頃には座席が残り半分になっていた。

 時間をつぶすために初めて井の頭公園に行ってみた。
 愛犬家のオフ会のような集まりがあったようで、高そうな犬がいっぱいいた。


 
  

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