前作『ゴジラ×コング』はオープニングでもう「これはプロレスですよ」と言い切っていたので、ああこれは深く考えなくていいやつなんだと、ゆるく鑑賞できた。
くせの強すぎるドハゴジにおいてゴジラはまるで宗教上の神のような扱いで、崇拝の対象として描かれる。
かたや髑髏島出身のコングだって島の神様みたいな存在ではあるけれどアニミズムとかそっち寄りだし、小さな女の子と手話でコミュニケーションがとれる、強くてかっこいい、かつ人間くさいヒーローとして活躍している。
タイプの違いすぎる2作の主人公をぶつけて何が起きてしまうのか? 半信半疑で観た前作は、「怪獣以外の脅威を出現させてゴジラとコングを共闘させる」という方法でそのあたりを解決していた。
喧嘩する相手はゴジラとコング次第でいかようにも決められる下地がこのときできたのかもしれない。続編はさらにプロレス化が進行した。今度はタッグマッチだ。
コングパートではコング自身のルーツを掘り下げながら次の対戦相手スカーキングと遭遇。ゴジラはゴジラで、でかい怪獣を見つけてはシメて回る。最後は2対2の試合にもつれ込む。
プロレスするのは絵的に映えるから良いなあと思いつつ、やはりゴジラが強すぎるのか、コングに合ったレベルの敵モンスターをデザインするのが難しそうな印象を受けた。特に今回は敵も大猿で、性格面でコングと対比させていても見た目は被ってしまう。直立二足歩行する類人猿のケンカの延長にすぎない。スカーキングが街を破壊する前に決着がついてしまったのは、壊し方がコングとカブるからではないだろうか。
モンスターのデザイン面でもっとブッ飛んだものが登場して欲しいと思ってしまった。
大きくなったジアちゃんとスクリーンで再会できたのはすごく嬉しい。なんか親戚のオバチャンみたいな気分で喜んじゃった。
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