アダム・ドライバーがオールバックにすると雰囲気がだいぶ変わってて驚いた。この作品の予告は頻繁に目にしていたのに名前が出るまで気づかなかった。アダム・ドライバー凄い。私の顔認識能力がおかしいだけか。
アダム・ドライバーが大変な目に遭う映画は大好きだけど(ちいかわ的な意味で)、本編の9割くらい人生の艱難辛苦で埋め尽くされた伝記映画を観るのは初めてで、かなり消耗した。
会社は経営難。
金銭面で厳しく意見してくるヨメ。
愛人は隠し子の将来について答えを迫ってくる。
レースで勝利を収めれば顧客獲得に繋がるはずと試験走行を重ねていた矢先、運転手が事故で死ぬ。
後から入ってきた人気レーサーも、沿道の観衆を巻き込んでの大事故で死ぬ。……ここの場面はヘタなホラーより凄惨な「死」を見せるから、グロとか死体が苦手な人に向けて前もって注意喚起が必要なんじゃないかと思った。
にっちもさっちも行かない状況に追い込まれ、それでも、主人公はその時その時で優先順位を決めたり答えを出していく。答えというか落としどころを探すような感じか。それで迎えた結末だって、一部の女性からしてみれば「男にとって都合良すぎで有り得ない」と爆発しかねないものではある。
百点満点の正答や模範解答みたいなものは無いのだと分からせてくる、生々しい映画だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿