泣かせる系か判断するのに参考にしているのが、「予告編で主要人物が走っているかどうか」。
ロマンティック・キラーの予告編にもそれは入っている。が、恋愛エンタメあるあるとして盛り込まれているようだったので、恋愛しない話なら観てみようかと思った。
主人公の前に妖精のような地球外知的生命体が現れ、お前が恋をしないせいで私の故郷のエネルギーが枯渇した、だから今すぐ恋をしろと迫る。
TVゲームとチョコと愛猫がいれば満足な主人公は、その要求を当然拒否。
しかし妖精は彼女をチョコが食べられない身体に変えた上に、猫の姿をクマムシに変えてしまう。
どうしても元の怠惰な生活と可愛い猫を取り戻したい主人公は、妖精と勝負をすることになる。
かくして「妖精のセッティングした出会いで一か月間恋に落ちなければ主人公の勝ち」という勝負が始まった。
…のだが、恋に落ちたらチョコは不味いままだし猫の姿も戻してくれない、というメチャクチャな条件のため、始まりの時点で主人公が絶対勝つに決まっているのではという感じだった。
で、この妖精の用意してくるイケメン達との出会いが、怒涛の展開というよりとにかく行き当たりばったりの勢いまかせ。「雑」としか言いようがないものだった。
ただとにかく手数は多い。あまりにしょうもなさ過ぎるけれど半ば呆れつつ笑わされてしまう。
1か所だけ、笑っていいのか戸惑う演出はあった。
かつての月9ドラマで沢山の若い女性をメロメロにしてきたキムタク(Kokiのお父さん)の有名なセリフ、「ちょ待てよ」のパロディがあった。コント番組ではなく恋愛を題材にした映画でよく踏み込んでんなあと思った。
これは私がアラフォーゆえ、好き嫌いに関わらず「ジャニーズ(と界隈のファン)は怒らせてはいけない」みたいな暗黙のルールがあると認識しながらテレビを見てきたからこその戸惑いだと思う。
考えてみたら民放のそういう恋愛ドラマといい、今でもたまにある邦画に無理やり恋愛要素を盛り込まれるアレといい、けっこう上のバブル世代って自由恋愛が大好きだし自由恋愛や異性への憧れを消費の起爆剤(?)につなげてきたイメージがたしかにある。干物女が出てくるドラマはあったがそれだって結局恋愛させられてたし。
現実でバブル世代はどんどん退場していってるが、映画本編では主人公とお友達のサキちゃん以外のモブは相変わらずゴリゴリの恋愛脳でイケメンにキャーキャー言ってるし、イケメン以外の男子は草食どころか非モテの記号で彩られている。
干物を無理やり繁殖させなくても「人としてちゃんとしてればいいじゃん」という話になっているのは良いなと思ったが、ああいう主人公はずっと少数派のままなのかもしれない。
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