ロムルス船内と植民惑星のセットの雰囲気が凄く良かった。70〜80年代の人が考えた未来っぽさというか。
あの空間がスクリーンいっぱいに写し出された時、ああこの古臭さだ、本当にエイリアン1作目の続きなんだなあ、としみじみ思った。
ローションに頼らず強酸性の体液の設定を活かしてるのが好き。
フェイスハガーの真ん中から出る管なんかは、生殖器目線(?)の「ちょうどいい量の濡れてる具合」が出てる気がして、イヤらしい見え方になっていたと思う。
言うてあんまり怒張した男根を意識させちゃうとレーティングが上がってしまいそうで、このへんが商業的な限界なのかなと受けとめている。
ロボットであるアンディの位置づけは意外で面白かった。
デイヴィッドではなくドラえもんとかベイマックスみたい。あえて欠点を強調する感じというか。たとえポンコツでも彼を愛するところにオーナーであるキャラクターの人間らしさが見えて良い。
そういう役どころを黒人に演じさせるのがディズニーらしいというか何というかだけど…。
お話は1作目を周回してるような感覚だった。リプリーからレインに置き換えただけと言えなくはない。
そういう役どころをルークからレイに替えて使い回してるような感じがディズニ(略
レインの容姿、若干レイと被ってるのがまた…
相棒が黒人なのも被ってるし…
ディズニーはエイリアンのやり直しをしたいのかスター・ウォーズをまたやりたいのか、何なんだろう。
もしロムルスに続編があったら上半身裸の男が登場したり、レインが刀身の光るブレードでゼノモーフをばっさばっさと斬り倒したりするのかもしれない。ディズニーストアに「DXレイン刀」が並ぶ日も近いんじゃないか。
既視感の強さが人によってはアリと出るかナシと出るか、反応が別れるかもしれない。
でも、こればっかりは致し方ないと思う。
こちとらゼノモーフのスペックに始まり各種エイリアンのタイプもリプリーのキャラも、続編も、プロメテウスからコヴェナントの経緯もだいたい把握してるわけで。
「もしも普通の若者たちの訪れた先がエイリアンの巣窟だったら」
って話で普通に脱落していく様子を見たって、まあそうなるよなとしか思えなかった。
ドンブリも想起させられたので(特に導入部分)、ますます既視感が…。
普通の若者を描くのが上手い監督さんなんだと思えばいいか。
主人公レインはあの状況で冷静沈着、賢くてしかも器用なところは普通じゃないんだけど(笑)、一つ前に観たのが『アシッド』で悲鳴あげてるだけの女の子にイラッとしたばかりだったので、いわゆる“地頭のいい”レインには好感が持てた。
ただ彼女も芯の強さはあっても熱いキャラではない。観る側もどこか冷静なまま観てしまってテンションが上がったりはしなかった。
細かい所で好きな部分は色々あったけど、
全体を通して1作目リスペクトの強さゆえ特に強く印象に残ったシーンというのがなくて、観ててちょっとダレた。
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