2025-04-29

20241019 ボルテスV レガシー

 続編やる気マンマンに見えたけど、もともとテレビシリーズの編集版だったのだと後から知った。

 不覚にも泣いた。リトル・ジョンがいい味だしてる。

 迷いのない空気感がよかった。

 フランス版シティーハンターでも感じた、異様な熱量と愛が込められた実写版だった。


 「日本のロボットアニメが、フィリピンで、現代の設定でリブートされた」ぐらいのざっくりとした認識でいたが、驚くほど違和感がなかった。

 ロボットアニメを実写化した、というより、特撮ヒーローものになっていた。子供の頃に見て慣れ親しんだ戦隊ヒーロー番組がスクリーンに映し出される。よその国が作ったもののはずなのに、もっとお国柄による違いが見出せてもいいはずなのに。見た目がフィリピン人であることを除けば「普通の特撮」。

 実写化で登場人物がフィリピン人になったことで大きく違ったのは名前と言語だろうか。

 名前は日本人名ではなく外国人らしい名前。日本人名をそのまま使ったらむしろ変だろうから現実的な変更だなと感じた。

 言語はフィリピノ語と英語のちゃんぽん。外務省のホームページで見たらそれが公用語だそうで。


 現代の設定になったことで良かったと感じた点もある。

 まず各機の操縦に音声認識を使っているという説明がある点。

 ロボットものにありがちな「◯◯◯ソード!」「◯◯◯◯レーザー!」等の必殺技を叫ぶシーンが、「音声によるコマンド入力である」とすんなり受けとめられる。

 それと、地球防衛軍のフィリピンの管区が艦隊を有している点。

 この国が今も現実の侵略と戦っていると暗に言いたいのではと思った。どこの洋上という説明はなかったが(なかったよな?)、もしや南シナ海だったりするのかなと…。


 後半のお母さん、マリアンヌ博士のくだりはなかなか無茶苦茶だし、全体的に音楽使い過ぎでうるさいし、VFXはややレトロと感じるような粗い画質だし、話も凄くベタだった。

 だけど、監督の原作アニメへの愛と、押さえたいであろうポイントと、精神的なものはとても伝わってきたので、とても良い印象を受けた。



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