2025-04-30

20250406 ANDROGYNOS - THE FINAL WAR - 特別上映会 DAY2 - under the Red Moon -

 1日目とは別の映画館にて。

 音響に力を入れたシアターで単純に音がデカくて良かった。


 元ピエラーだったら2日目のほうが感動するのかしら? と思ったが、自分のテンションにはそれほど変化を感じなかった。

 PIERROTに限らず色々なバンドの復活やら再結成やらのニュースを目にしていたから驚きが分散したのはあるかもしれない。


 むしろ、一般的な会社員の目線で、いちど辞めた職場でまた働く人の感覚について思いを馳せてしまう。

 一般企業に勤めていれば出戻りする勤め人を見ることもあるにはあるが、どちらかといえば珍しいケースであって、だいたいの人は「もう戻らねえからな」って気持ちで辞めていく。し、辞められた会社もどうにかして替わりを立ててなんとかする。


 バンドの場合そう簡単にいかないのは何となく分かる。駅伝のチームやアイドルグループ等のような新たなメンバー加入による新陳代謝を前提とした集団ってわけでもなし。

 それに、あくまでお客さん目線では、欠けてない頃のフォスだけがフォスであって後から他の子のパーツを補ったのはもうフォスじゃないってなるだろう(あの漫画まだ読んでない)。


 バンドだと「替えがきくかどうか」の捉えかたに、当人たち以外、つまり受け手の目線が加わるところがかなり大きく影響しそう。

 望まれていなければやらなかった可能性もあるのか? と、何となく思った。最終的には当事者次第なんだろうけど。


 私は多感な思春期の頃にピエラーをやってはいたけれど、いわゆる「迷える子羊」ではなかった。十代の頃からそうだったし、今だって人からそのように決めつけられたら嫌だ。

 大変な思いは特にしてこなかったから、彼らにたいして「救われた」みたいな思いはない。


 ただ、当時、つらい日々のなかで彼らを心の支えにして生きてきた人達がいるというのも理解している。

 あの解散のしかたでは納得できていない人だってそりゃいるだろう。


 “今の”PIERROT、というには演奏する曲が過去のものしかないので何とも言いにくいんだけど。

 かといって、20年ちかく経った今聴いていても“昔の”曲と言うのは何か変な気がする。

 MCで「やめさせてもらえない」というようなことを仰っていたが、ではPIERROTの終わりって何だろう? と考えてみても、それもちょっと分からない。


 いつまで経っても特異なバンドだなあと思う。



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