パラサイトとミッキーだったらミッキーのほうが好み。スノーピアサーは未見。
宇宙が舞台で、リプリントという何度死んでも人体を(保存しておいた生前の記憶ともに)再生させられる技術は出てくるものの、SFというよりファンタジーのような印象を受けた。
というか、SFだと思って観ようとすると細かい部分を詰めきれていないのが目についてしまうと思う。
ミッキー君は人の命を弄ぶ非道な借金取りから逃れたい一心でエクスペンダブルズに志願したが、内容をよく確かめずに契約書にサインしてしまったため、地球を離れてからは現実なら絶対アウトなあらゆる人体実験をその身に試され、死んではまた再生させられるのを繰り返している。
ミッキーの周囲の人達の彼に対する態度や全体の能天気さと、ロバート・パティンソンのいろんな死に方の演技との対比が印象的だった。
底辺なんて言葉では表しきれない雑な扱いを受け続けるミッキーだが、ナーシャという彼女ができる。観ていて「なんでよりにもよってミッキーに惹かれたの?」と不思議なくらい有能な女性がグイグイ来る。
彼女のミッキーに対する好意の度合いがハンパない。まるでワンピースのボア・ハンコックか、あるいはラノベのヒロインのごとくゾッコンだった(死語か…?)。
後半、弱気なミッキー17と、これまでの自身への扱いにたいする怒りからか別人のようにオラついた人格と化したミッキー18が出会うことで話が動きだす。
けれど、なんだかんだナーシャのほうが目立っていた。
世の中を変えるヒーローはナーシャのような女性なのだと言いたげだった。
怒りにまかせて何もかもブチ壊す・派手に暴れるほうが盛り上がるんだけどなあ…と物足りなさを感じつつ、じんわりくる締めくくりは好きなやつ。
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